こんにちは、熊本市東区で日本一真っすぐ走る行政書士の湯上裕盛です。
今日は額が大きい補助金を獲得する時に注意すべき2つのこと!というテーマでお話をします。
結論から言うと、収益納付と固定資産税というこの2つです。
収益納付について
収益納付からお話していきます。
補助金では、補助金で獲得して事業するわけですね。計画書を提出して、この設備を買いたいです!それを使って、こんなことをやって、売り上げを伸ばしていきたいです!という事業計画を作って採択をされると設備投資に対して国から補助してもらえるというのが補助金なんですけど、ものづくり補助金を使って1500万円の機械設備を買って、国から1000万円補助してもらったとしましょうか。
その場合に収益納付というものが発生します。ざっくり言うと、この補助金を使って買ったもので、儲けた分の利益は返却してくださいというルールがあります!
「えー!マジでー!?」と思う方もいると思うんですけども、計算式があって、補助金で獲得したものが1500万円で国から1000万円補助してもらって、500万円自己資金で設備投資したとしましょうか、その時にその事業で得た売り上げの500万円を作るために必要だった原材料費とかあるわけですね。原材料費や販管費などを引いた利益がどれくらい残っているのか、500万円の売り上げを作るために300万円使った場合は200万円の利益が出てますよね。
その利益から1500万円の設備投資に対して国から1000万円補助してもらって500万円自己資金でやってというなかで、500万円自己資金ありますよね、その500万円を利益が超えた分に関しては、補助金から差っ引いて返還してください、というルールがあります。これが補助金で言う収益納付です。
小規模事業者持続化補助金やものづくり補助金、そして今回の大きな補助金である事業再構築補助金、これ全部に適用されます!
補助金適正化法というルールがあるので、ルールに則って補助金で得たもので儲かったんだったら、その利益は返してくださいね、というルールがあります。これが1つ目ですね!
固定資産税について
もうひとつが固定資産税っていう話です。ちょっと忘れられがちなんですけど、固定資産税を簡単に言うと、土地とか建物とかは皆さん知ってると思うんですけど、設備にもかかってくるんです!
その事業を継続するために必要な設備だったり、事業継続するために必要な土地や建物とかに固定資産税というものがかかってきます。
固定資産税の税率は標準で1.4%と言われているんですけど、固定資産税がかかってくる設備っていうのは、減価償却費が必要になってくるような設備です。
減価償却費をわかりやすく話すと、1000万円のものを買いました。わかりやすく言うと、法定耐用年数、この機械がどれくらいの期間使えるのかという決まりがあります!それが5年間だとしましょう。1年間で200万円ずつ価値が下がっていくっていう考え方をするんですね。
これは1000万円のものを買うんだけど、国の都合でそれを損金として経費として計上していいのは五等分しましょう!みたいなルールがあるんです。1000万円のものを買って、1年目に200万円分だけ使いました。残りの価値は、来年度以降4年間の内で償却していくんですけど、800万円残ってます。という話だった時に残りの800万円に対して税金がかかるんですよ。
分かりますか?
注意点
注意が必要なのは今回事業再構築補助金は建物対象になってますよね。
主として設備を導入することというルールがあります。
建物とか設備を6000万円分入れるのであれば固定資産税が必ずかかってきます!という話なんですよ。
これを頭に入れてとかないといけない!
それプラス収益納付というもう1個ボディブローがあるので、今回の事業再構築補助金で言うと、売り上げの売上構成比が一番高い事業を作ってください!というのがありますよね。
それプラスもう1個の方では10%の売り上げを作れるような事業を作ってくださいという要件があります。
儲かってもらわないと困るわけですよ。儲かるってことは儲かった分から補助金を返してくださいというルールが適用される。
6000万円使って設備を入れるんだったら、固定資産税という税金もかかってきます!国から「いいものもってるねー!」と税金がかかってくる!この2つが合わさった時に基本的に5年後には補助金は結構返還しないといけない!ということを頭に入れておいた方がいいと思います。
まとめ
6000万円もらえると思っていると、結構痛い目見るんじゃないかと、必ず2つのルールがあるので、補助金獲得した時にかかってくる固定資産税、補助金を使って出た儲けに関しては補助金から限度額の計算式のもとに返還してください、というルールがありますよ!ということだけ今日お伝えしたいなと思って動画を撮りました。
今日は補助金を獲得して大きい補助金を使うときに注意すべきこと2つ、収益納付と固定資産税というルールについてお話をさせていただきました。
また次の動画でもよろしくお願いします。